IHクッキングヒーターの実際
ここでは、IHクッキングヒーターを導入してみて、実際のところどうだったのか、お話ししたいと思います。
まずは、オール電化システムにするためには必須です。ただし、オール電化システムにするためにIHクッキングヒーターを導入するという考え方はあまりオススメできないと思います。IHクッキングヒーターがいいと判断し、それならオール電化システムという風に考えた方が後悔しなくてすむでしょう。
たとえば、東京電力などの電力会社の体験イベントなどに参加して、自分で使い勝手を確かめるぐらいはやっておきたいところです。特に今ガスコンロの人は若干使い勝手が違うので一度体験しておくことが大事だと思います。
貧乏家でも、昔はガスコンロを使っていました。今回、家を建てるにあたり、初めてIHクッキングヒーターを導入し、数年経ちます。今では慣れてしまい、ごく普通に使っており、特に使いにくさを感じることはありません。
では、まずはメリットをあげていきますと、これはもう散々言われていることですが、掃除が楽!!これは五徳のあるガスコンロに比べてフラットな台しかない形状なので、ぜんぜん違います。また、チャーハンなどが五徳の下にこぼれたりすることもありません。こぼれてもフラットな台ですから、拾いにくいところへ落ちることもなく、すぐ拾えます。また、終わったらさっと拭けるので、汚れにくいです。ただし、これ、イメージを間違えてはいけません。掃除しなくてもキレイが続いたり、半年に一回の掃除で平気だったりはしません。掃除しないと、焦げがついたりして、掃除は大変になります。特に吹きこぼれたあと、そのまま使い続けると、焦げがこびりついてとりにくくなります。クレンザーでこすれば取れるんですが、放置すればするほど取れにくくなるのはガスコンロと同じ。形状が幸いして、ガスコンロの五徳ほど大変ではありませんが、掃除はまめにしたほうがいいです。その掃除のしやすさを利用して、終わったらサッと掃除するようにするという使い方がIHクッキングヒーターのメリットを活かす使い方ではないでしょうか。
そして、これも散々既出ですが、火力は強いです。むしろガスより早くフライパンが温まりますし、湯沸しもガスより早いので、逆にこげたり、ふきこぼれたりすることに注意が必要なくらいです。いまだに油断してホットケーキが焦げ気味なんてことがあります。とくに、底から熱が来るみたいですので、カレーやシチュー、肉じゃがのようなものはまめにかきまぜないと、底が焦げてしまう・・・ということになるので注意が必要です。火力不足とは無縁で、逆にすごい電気代かかってない?と心配になるぐらいです。
そして、熱が広がらない。鍋だけが温まるので、周辺の空気が熱くなりにくいです。逆に調理の熱を暖房代わりにできた台所は冬でもひんやりです。しかし、夏の台所灼熱地獄からは開放されます。また、鍋の上の方まで熱くなりにくく、取っ手が熱くなりにくいので、つかみなしでもOKだったりします。
スイッチ式なので、とろ火がワンタッチです。消えるか消えないかの微妙なダイアルコントロールはいりません。
ま、最近はガスコンロでもタイマーついていますが、IHクッキングヒーターだと、火がないので、この機能がさらに活きてきます。たとえば、弱火のコトコト煮込みで、焦げる心配がないような調理であれば、タイマーセットして、お知らせ音が来るまで放置もできます。そこで自動でOFFになるので、安全です。さすがに火があると、なかなか安心して離れることは気分的にできませんよね。また、ご飯炊きなどのメニューもあり、我が家では炊飯器は使わず、ルクルーゼの鍋を買って、それでご飯を炊いています。最近の炊飯器も性能が上がっているでしょうから、単純な比較はできませんが、鍋の方がムラができにくく、べったりしなくなった気がします。これも炊飯器並の簡単さです。米を洗って、水を入れ、鍋をセットしたら、メニューボタンから炊飯の3合にしてあとは放置です。
逆に、デメリットというか制限があります。まずは、使えない鍋があること。中華なべ、土鍋は使えません。すでにこれらの鍋を豊富に取り揃えている家庭では買い替えなどを考えないといけません。また、IHクッキングヒーターの天板とフライパンが接触していないといけないため、フライパンを離す使い方、例えばチャーハンにあおりを入れたり、フライパンを傾けながら卵焼きを作ることができません。そこまで重要でないかもしれませんが、中華料理を本格的に作るような人はちょっと窮屈かもしれません。ゆすりながら火をいれるポップコーンもやりにくくなります。また、台所に火がないので、海苔は火であぶれず、トースターを使います。誕生日のローソクはライターを使います。
あとは、我が家のIHクッキングヒーターだけかもしれませんが、天板の方の火力スイッチの反応が微妙に良くありません。すぐ下に引き出しで調整できるので大きな問題ではないですが・・・。
よく言われている電磁波ですが、専門的なことはわかりません。気になる方はネットなどで調べられてはどうでしょうか。賛否両論色々あり、勉強にはなりますがますますわからなくなりそうです。