オール電化のメリット

オール電化住宅の実際

オール電化システムのメリット

ここでは、オール電化システム全体についてのお話をしたいと思います。IHクッキングヒーターや、エコキュート、床暖房など、個別の感想については、別途書いていきたいと思います。

まずは、オール電化システムにすることによる疑いようのないメリットがあります。それは「火災保険が安い」ということです。おそらくほとんどの保険会社がオール電化割引を実施しているのではないでしょうか。これは保険会社がオール電化住宅は火災が少ないと評価していることの表れでもあると言えます。また、ローンの金利優待があるところもあるようです。電気代うんぬんの前にすでに節約を始めることができる、これがメリットのうちの一つではないでしょうか。ただし、個人的にはこれは派生的というか、おまけ的なメリットで、これがあるからオール電化とはならないと思います。

オール電化にすると、電力の契約もオール電化になります。うちは東京電力と契約していますが、「電化上手」というプランになっています。このプランのミソは、夜間電力です。夜の11時から、朝の7時までが、夜間電力になり、格安になります。朝晩は1KWhあたり21.31円が、夜間だと7.35円。実に1/3になります。ま、電力会社の陰謀にまんまとはまっているという意見もありますが、この時間帯を利用して洗濯機や、食洗機などを使えば、電気代を節約することができます。我が家でもタイマーを利用して、朝7時前に洗濯機が終わるようにしたり、11時以降に食洗機を使ったりしています。

「電化上手」でオール電化の場合、そこからさらに割引があるというのもお得ですね。

災害時のライフラインの復旧もオール電化にメリットがあるようです。阪神大震災のとき、まっさきに復旧したのは電気でした。1週間後の、1月23日です。都市ガスが復旧するまでには実に3ヶ月かかっており(4月11日)、家さえ無事であれば、オール電化は1週間で暖を取ることができるようになったと想定できます。ただし、水道の復旧は、2月28日。水が使えるようになるには時間がかかります。つまり、物理的なもの(水、ガス)は復旧が大変ということですね。これもオール電化のメリットかと思います。また、貧乏家では採用しませんでしたが、オール電化+太陽光発電であれば、さらに安心度が高まります。水さえ手に入れば米ぐらいならたけるでしょうし、ラジオで情報収集なんていうことも可能でしょう。

おサイフ的な部分でいくと、さらにガス併用にくらべて、基本料金の2重払いがなくなるということがあります。ガスでも電気でも基本料金が発生しますが、電気だけなので、基本料金が1本化できるというのはなにげに隠れメリットではないでしょうか